今日で会社設立11周年になりました!

2015.9.8

本日、9月8日は会社の設立記念日です。

2004年9月8日に設立してから、今日で11年が経ちました。
10年続く会社は10%もないという記事を読んだことがあるのですが、弊社は幸運なことにまだ存在しています。

これまでなぜ会社がうまくいったのかという話は今までしたことはないのですが、うまくいった要因の50%ぐらいは「ラッキー」だったかなと。

残りの50%は、「仕掛け続けた」「世の中の変化に対応できた」「応援してくれる人がたくさんいた」「読書から学んだ」「資金管理がうまくいった」などかなと思っています。ま、もちろんあと10年したら消えてしまうかもしれませんが・・・・

① ラッキー

事業というのは参入のタイミングというのがすべての中で一番大切だと思います。 そういった意味でいうと、弊社がうまくいった理由の50%のラッキーだったというのは、最初にバルサをつかめたことですね。 弊社は、2004年にFCバルセロナと契約したところから会社が立ち上がるわけですが、2004年以降の10年で、バルサはリーグ優勝7回、チャンピオンズリーグ4回優勝しています。 弊社が会社を立ち上げた2004年までの5年間はなんと無冠でした。今のバルサが5年間無冠というのは考えられないですが、当時は今のバルサとは違いかなり低迷期が続いていました。つまり、弊社がバルサとの事業をはじめたタイミングはメッシが17歳であり、10年続く(今も継続中)バルサの栄光の入口だったことが大きいです。

② 仕掛け続けた

弊社が行った事業で、日本初だったり、インパクトがあったりというのはいくつかあるんですけど、1つの案件を仕掛けた後、その案件を発展させたものをマーケットに継続的に投下していきました。 といっても、最初から10年後の形を考えているわけではなく、走っている最中にひらめく感じですかね。後は、「やる」って決めたら、「やりきる」こと。 僕は日常生活では「やる」って決めたことが3日も続きませんが、こと仕事になると「やりきれる」ので不思議なもんです。 「あいつ、口だけじゃん」と思われるのが一番嫌いなんで、意地ですかね。

2004年バルサソシオ公式代理店
2007年バルサキャンプ
2009年バルサスクール福岡校
2011年久保建英君バルサ入団(これは仕掛けというよりタケの実力)
2013年U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ

③ 世の中の変化に対応できた

10年も会社をやってると、去年までうまくいってたものが今年はうまくいかない、なんてことはざらにあります。 ただ、この10年で一番大きな変化があったのは、サッカーのファンビジネスの衰退ですね。 2006年ぐらいまでは日本のサッカー界にはファン向けのビジネスってすごく多くて、ファングッズを売っているところも多いし、ファンクラブというのも機能していたのですが、2007年ぐらいからぱたっとうまくいかなくなりました。ドイツW杯の敗退~2010年まででファングッズを売っている会社はばたばと倒産し、夏の風物詩である欧州クラブのプレシーズンマッチはなくなっていきました。弊社は2007年にバルセロナキャンプをはじめて以降少しずつ選手育成の方にシフトしていき、2011年ぐらいには完全に選手向けの仕事が上回りました。今では選手育成関連のビジネスが80%ぐらいになっています。

④ 応援してくれる人がたくさんいた

ソシオの受付代理店をやりはじめた頃から、今もそうなんですけど、本当に真剣に応援してくれる人がいて、そういった人が紹介してくれた仕事も結構多くあります。キャンプやスクールに来てくれた保護者の方からだったり、僕の本を読んでくれた人だったり。 感謝の言葉しかないです。

⑤ 読書から学んだ

経営者って最初から経営を知っている人が経営をしているわけではなく、最初はほとんどの人がど素人で、時間とともに経営について学んでいくことになります。とはいっても、各々の事例について教えてもらおうとするとコンサルティングになるわけで、そんなお金もないので、本から学ぶわけです。 自分が抱えている事例について、関連する本を複数読むことで、ヒントを得て、自分で応用してみる。この繰り返しなんですけど、本て千円強ぐらいの金額で、とてつもないノウハウが書かれていたりします。

⑥ 資金管理がうまくいった

銀行との付き合いとかをブログで書いたことはないのですが、会社設立して2年目だったか、UFJさんから連絡があって、そこで1500万借りたところから銀行との付き合いがはじまりました。 会社というのは、資金さえまわってれば倒産しないわけで、潰れる会社ってのは基本資金繰りを含めた事業の見通しが甘いんだと思います。 今、うちは6000万ぐらい借りてます。売上は子会社含めて5億弱なんで、少ない方ではあるかな。 借り入れは、1年かけて2000万ぐらい返済して、また借りるって感じですけど、無借金にするつもりはなく、常に借り続けながら、数字を調整していく感じだと思います。 銀行は雨が降ったら傘を取り上げますので・・・

ま、さらっと会社が続いた要因を書きましたが、ポイントは「情熱をもって冷静にやりきる」ってことかなと。
で、その情熱の熱量の差が、会社の事業のレベル・質の差になってくるのかなと思います。

もちろん、情熱をもってやっても、赤字になってはだめなので、ここから10年はこのあたりのマネジメントを
自分だけではなくて、会社全体で共有しつつ、広げていければいいなあと思っています。

この先もあっと驚く仕掛けができて、それが日本サッカーの強化につながればなと思います。