空港で時間があるので経営について少し

2015.4.18

今、ジャカルタでフライトまで4時間あるので前々から書こうと思っていた経営のことを少し。

僕が会社を作ったのが2004年。
立上げがそこそこうまくいき、2006年には売上が2億弱までいきました。
そこから、2006年~2011年の5年間は1.5億~2億の間を行ったり来たり。
ビジネスとしてはちゃんとまわっているものの、大きく伸びるイメージがあまりできていませんでした。

それもそのはずで、すべての案件に自分がでていき、自分の決済の元、会社が動く。
会社を立ち上げてしばらくは社員数も少なく、会社の隅々まで目が行き届くため、自分でコントロールしがちになる。メリットは会社としてはミスが少なく、ジャッジも早くなる。デメリットは自分のキャパイコール会社のキャパに陥りがち。

この頃、自分の右腕を作ったほうがいいといろんな人に言われたが、自分の得意な部分は0から1を生み出すことと、それを高いレベルで実行すること。 苦手なことはそれを仕組み化すること。
そう考えると、自分と同じタイプの人間が入ると、0から1を作り、同じものがもう一つできあがり、問題は全く解決しないことに気付いたのと、おそらくその人は独立し、自分で会社を興すだろうと。

僕は経営関係のハウツー本が結構好きで、いろいろ読んでるのですが、そのときに出会った本が「売上2億円の会社を10億円にする方法」という本で、船井総研の方が書かれている、会社を設計するという考え方の本です。(本を売る気はないので、興味ある人はググってください)

アマゾンのレビューに内容を書いている人がいたので紹介すると、「社長(営業部長)の仕事は、現場にでて営業するのではない。それでは、売上2億円が限界。10億円企業を目指すのであれば、30%の能力の部下で戦える組織、ビジネスプラン、マーケティングを再構築しなくてはならない。上記が、この本で学んだことです。自分の個人商店から継続的に成長する企業になるためには、部下へ権限を委譲し任せる。そして、採用、研修、教育、評価、組織、マーケティングといった
業務を社長(営業部長)はするべき。」

といった内容でした。
とはいっても、現場から離れて、すべて社員に任せるというのは会社を立ち上げた人ならわかると思いますが、結構大変です。これができないから日本の企業はほぼ小企業なんです。50人以上の企業で働いている人はそんなの当たり前だと思うでしょう。でも、個人商店から企業へと変貌させるのはかなり骨のおれる作業で、VCなどが入った企業なら資金も潤沢なんで、先に採用しまくっていけば自然とそうなるんですけど、うちみたいに儲からない業種ナンバーワンみたいなサッカー業界だとかなり難しいのです。(1年に1回1人とか2人とか採用しても組織にしていくという感じではない)

この本を読んだのが2012年ぐらいだったか、そこから少しずつやり方を変え、2013年後半から大きくやり方を変えました。 現場には極力でないようにし、打ち合わせ等もスタッフに任す。仕事のチェックは日報をメインに指示だけ行う。 最初、権限移譲していったときは、さまざまな方面でトラブルが発生し、やっぱり無理なんじゃないかと思ったけども、時間とともにスタッフそれぞれに責任感が芽生え、自分があったことのない人たちとの案件がスタッフ主導で進んでいく。
といっても、現場が好きなんで、わりと現場にでてたりするんですけどね。。

売上も2011年と比べると2.5倍になりました。とはいっても人数も同じスピードで増えてるので利益は全然増えてませんし、みんなの給料もほとんどあげられていませんが・・・

とりあえず会社の設計図はできたので、ここからこの会社をどこに連れていくか。
もっともっと世の中にとっては夢のある会社、スタッフにとっては誇りに思える会社にしたいと思います。