バルサの時代がこれからも続く理由についてジョアン・ビラが語ったこと

2012.1.2

本日、朝から成田空港にジョアン・ビラを迎えにいきました。

ジョアンは、バルセロナの育成のメソッド部門の責任者になっているので、7日までの滞在です。本来は、今日からバルサの練習はあるのだが、スビサレッタSDに日本でのクリニックがあって、約束しているからということで特別に時間を作り、新年早々日本まで来てくれたのです。

なんでも、31日の夜から友人と飲んでたらしく、ほとんど寝ないまま空港に行き、日本にやってきたとのことでした。

成田から東京に向かう車の中では、着いた早々サッカー談議。

今、僕が翻訳しているSENDA DE CAMPEONESという本をジョアンに見せたところから話が始まり、その本の中に書いてあるバルサの育成哲学を読めば、バルサがなぜ勝ち続けていられるかがわかるという話をしたところ、ジョアンの意見を語ってくれました。

ジョアンによると、2つの大きい理由があるために、バルサはまだしばらく勝ち続けるだろうという意見でした。

まず一つめは、プジョル・チャビのような選手たちが、永遠に語り継がれる圧倒的なチームを作り、バルサの時代というものを確立したいというモチベーションが高く、まだまだ勝利に飢えていること。

そして、2つめは今の主力であるカンテラあがりの絶対的な選手たちがいる限り、グアルディオラは辞めないだろうということ。

その話とは別に、僕はもう2つバルサが勝ち続けられる理由があると思っています。

それは、バルサは、相手がバルサを研究するスピードを上回る早さで、戦術を進化させていっていること(これは、ペップが監督であることが条件ですが・・・)

それともう一つは、バルサBの選手の登用です。(これもペップが監督であることが条件ですね。。)僕が今訳している本に、どんな選手でも自分の90%の力で通用してしまうレベルにいるとその選手のレベルアップのスピードが鈍り、逆に100%を出しきっても通用するかしないかというようなレベルでプレーをすると、選手によっては急激にレベルが向上すると書いてありました。(びびってしまって逆に力を出せない選手もいますが・・・)

バルサがどこまで勝ち続けるかどうかはわかりませんが、一つの時代を築いたバルサの育成部門の責任者の一人が日本で自ら指導してくれるというのは本当にすごい時代になったなあと思います。

明日から、ジョアン・ビラ率いるサッカーサービス社のクリニックが横浜で開催されます。

3日~6日までは、横浜でジュニアクリニック、
8日、9日は奈良の一条高校での集中クリニック。

また、4日~6日まで横浜で指導者クリニック、9日には大阪で指導者クリニックを行います。

参加される方は、できるだけ細かく、具体的な質問を用意してきてくださいね。