ネイマールを失ったバルサは損をしたのか。

2017.8.9

ネイマール選手がPSGへ移籍しました。

 

移籍に伴うドタバタ劇は各媒体で散々報じられているので触れませんが、バルサとしては契約解除金を満額支払われたので、感情的な部分はあるにせよ、そこまでネイマールが責められる類のものではない気がします。

 

一方でバルサには、物凄く敗北感が漂っていますが、本当にそうでしょうか。

 

実は、弊社のパートナーであり、欧州サッカーに深く精通しているサッカーサービスのフランコーチは1年前からずっとネイマールを売るべきだと言っていました。ボールロストが非常に多く(例えばユベントス戦では40回以上ボールロスト)、ディフェンスもあまりしないため、バルサの戦術においてはいない方がいいと。メッシもあまりディフェンスをしないが、メッシほどのクオリティーであれば、チームはメッシのために動けるが、メッシ、ネイマール、2人のためには動けない、と。

 

おそらくそういう状況の中で、ネイマールはスターではなく、戦術的な駒の一人で使われつつも、実際には自由にプレーをさせてもらいたかったのだとは思います。ウンスエが戦術的指導をしていた際の態度が悪かったということで、叱責をし、それが原因で口論になったこともあるように、ネイマールにとっては戦術的な駒で使われるのが気にくわなかったのかもしれません。

 

結論としては、まだ結果が出てみないとなんともいえませんが、バルサとしては、2億2200万ユーロという資金が入り、さらに戦術的にはマイナスであったネイマールがいなくなったことで、結果的に非常においしいディールになったのではないかと思います。答え合わせは来年の6月にでも。