なでしこいいチームやなあ

2011.7.14

今年の2月に日本人の子供達に向けたクリニックでジョアン・ビラが子供達に言っていた言葉があります。

「サッカーにおいて、いい選手というのは、ひとりですべて解決できる選手のことではありません。
いい選手とは、周りにいる仲間といっしょにプレーできる選手です。それができれば、みんなはもっといい選手になれると思います。試合中、攻めているときは、自分だけでなく、周りの選手と一緒にプレーをすることが大切です。ディフェンスをするときも同じです。」

「一人ひとりがバラバラにプレーしていては、サッカーの世界では通用しません。サッカーはチームスポーツです。自分のことだけでなく、周りの選手のことも考えてプレーすることのできる選手が、いい選手なのです。」

元来日本人は、「和」を尊ぶ文化を持った国です。
しかし、「和」を尊ぶということがあたりまえという文化の中で生きているため、チームプレーの訓練をあまりしません。

逆にスペインやイタリアのような国は、個人主義が文化として根付いているため、チームプレーをするということを非常によく訓練しています。

例えば、イタリアなどは、3人とか5人とかで全員が意志の疎通をとらないとうまくいかないような練習が、ジュニア世代の練習で多く見受けられます。

さてさて、今回のなでしこジャパン。

チームとしてプレーすること、助けあうことの大切さはもちろん、グラウンド内だけでなくピッチ外でもチームとしてまとまっているなあと感じます。

普段の生活や、合宿、練習メニューの中でチームで戦うことを意識づけていくような訓練していたのかもしれませんが、日本人が元来持っている素晴らしい部分がチームに溢れていると感じます。

個人個人でみたら突出した選手は、いないかもしれません。ただ、11人でプレーしたら、間違いなく11人以上の力がでていると思います。そして、監督、控えの選手たち、スタッフ全員が同じベクトルで、同じ目標に向って進む今のなでしこジャパンは本当に世界一になれるような気がします。

ここまで来たら決勝も勝って欲しいけど、ワールドカップの決勝という舞台で、選手自身がサッカーって楽しいなあと思えるような試合をして欲しいですね。

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