スパサカからサッカー人気の変化を見てみる

2009.4.19

S★1 スパサカが完全にサッカー番組の看板を下ろすようですね。

いやはや、最悪の内容でしたね。

昨日の放送では、Jリーグのハイライトを流しつつ、一般ニュースや、フィィギュアが挿入され、最後に中村俊輔超速レポとヴォルフスブルグの試合が流れただけで、チャンピオンズリーグには一切触れず、(というか、フッテージの権利を買ってないんだろうね。)サッカー5、その他スポーツ3、その他2みたいな感じでした。

MCの加藤氏や小倉氏はどういう思いなのでしょうか。。

確かに昨今の代表人気の低下や、サッカー人気そのもの低下は著しいですが、同時間帯にやっていたうるぐすでは、オシムのインタビューがあり、当然Jのハイライトもありで、うるぐすみればスパサカ見る必要はないなと感じました。

当然、番組の方針が変わったのには原因があると思いますので視聴率を調べてみました。

2009年、2008年、2002年、1998年の放送分の視聴率を比べてみました。

2009.4.1 5.1% 2008.4.5. 5.9%
2009.3.28 5.8% 2008.3.29 5.9%
2009.3.21 5.7% 2008.3.22 5.2%
2009.3.14 6.8% 2008.3.15 6.4%
2009.3.7 6.5% 2008.3.8 7.6%
2009.2.28 5.5% 2008.3.1 5.3%
2009.2.21 6.5% 2008.2.23 7.1%
2009.2.14 7.8% 2008.2.16 4.9%

2002.4.6 7.1% 1998.4.4 9.3%
2002.3.30 8.0% 1998.3.28 11.2%
2002.3.23 8.6% 1998.3.21 8.9%
2002.3.16 6.8% 1998.3.14 8.7%
2002.3.9 7.6% 1998.3.7 9.3%
2002.3.2 7.4% 1998.2.28 10.8%
2002.2.23 7.9% 1998.2.21 8.6%
2002.2.16 6.9% 1998.2.14 9.4%

2009年と2008年はほぼかわりないですね。
つまり、今回のスパサカの放映内容変更は、視聴率の問題ではなくて、制作費や、スポーツ番組を統合したりというような発想なのかもしれません。

もしくは、ここ何年か視聴率が低迷していたため、マイナーチェンジのタイミングをはかっていたとか。

上記の数字で意外だったのが、日韓ワールドカップ直前よりもフランスワールドカップ直前のほうが随分数字がよいことです。

日本サッカー人気のピークは、1998年だったということがいえます。
1992年~1998年にかけてサッカー人気が上昇していき、1998年にピークをつけ、そこから2002年まではほぼ横ばい。
2003年から緩やかにくだりに入り、2006年の日本代表の敗退で、下降の速度が増したということでしょうかね。

そして、現在の岡田ジャパンには、世界で戦える選手がいませんし、代表のサッカーそのものに魅力もないので、人気は下がりこそすれ、上がる兆候は一向に見られない。

日本サッカーは革命的な何かが起こらない限り、今後のマーケット拡大は厳しいでしょう。

その革命的な何かとは、

1. 日本でのワールドカップ単独開催
2. 日本人選手が欧州ビッグクラブでレギュラーとして活躍し、
   CL優勝、バロンドールをとれるレベルになる。
3. 日本代表がW杯で強豪に勝った上でベスト4以上

日本サッカーはこれまで人気先行型でしたが、今は育成にかなり力を入れだしているので、今後10年たって強化が進めば少しは人気も改善されていくでしょうが、アジアのレベルがあがり、アジア内でもレベルの高い試合ができなければ、やはり頭打ちになると思います。

やはり、アジアの競技レベルの強化がマストですね。