日本人選手が国際大会でMVPその1

2010.4.6

ブリュッセルで行われたU8のRUSAS CUPを終え、バルセロナに戻ってきました。今日1日は、バルセロナに滞在し、明日の早朝バルセロナを発ちます。

残念ながら、チャンピオンズのアーセナル戦は見られませんが、今回ベルギーで得た経験、目にしたものは、自分の人生にとってかけがえのないものになりました。

記憶が薄れる前に書いておかねばと思いつつブログを書いています。

先日のブログでも書きましたが、今回ベルギーに来たのは2009年バルセロナキャンプのMVPである久保君がバルセロナスクール選抜の一員として参加することになったU9国際大会に同行するためでした。

毎年開催しているバルセロナキャンプでは、キャンプの中から1名を選び、ヨーロッパで行われる大会招待して、バルセロナの選手としてプレーできるチャンスを提供しています。昨年、一昨年の選手は、バレンシアで行われた大会に参加しました。

バルサキャンプのMVPは、毎年年齢が違うため、MVPの子の年齢に合わせた大会を選びます。冬もしくは春にはたくさんの大会が開催されるため、バルセロナ側から、年齢にあった大会のリストをもらい、その中から日程的にはまる大会に参加できるよう調整してもらうという段取りを踏みます。

今回は、ちょうど3月末にベルギーで開催されるRusas Cupという大会がありました。大会には、マルセイユ、リヨン、フェイエノールト、アトレティコマドリー、ケルン、シャルケ、ゲンク、アンデルレヒトなどなどヨーロッパの名門クラブの“下部組織”が多数参加する大会にバルセロナスクール選抜としてバルセロナは参加しました。

大会は、1日。8人制のサッカーで、32チームを4グループに分けたリーグ戦を行います。1試合は15分、その後順位トーナメントがあり、どのチームも最低6試合は戦えるというレギュレーションになっています。

4月の2日にバルセロナを出発したチームは、4月3日にプレ大会ともいえる練習試合をこなしました。

この試合も8人制で15分1本。チームは12人で遠征しているので、キーパー2人を除いたフィールドプレーヤー10人のうち必然的に2人を常に入れ替えながら戦うことになります。

1試合目は対マルセイユ

日本から参加した久保君は、1試合目はスタメンではありませんでしたが、チームが前半早々に2点を失うと、さっそくピッチに入り、その後流れが急にバルサへと傾きます。ただ、その後はスコアは動かず1試合目は0-2で敗戦。

FCバルセロナ 0ー2 マルセイユ

以下、6試合の結果 :

FCバルセロナ 3-0 ディエジェム (久保君3点)
FCバルセロナ 2-0 オリンピックリヨン (久保君1点)
FCバルセロナ 0-0 アトレティコマドリード
FCバルセロナ 2-1 FCサンジョゼ(久保君2点)
FCバルセロナ 2-0 FCメッツ(久保君1アシスト)
FCバルセロナ 0-1 シャルケ


上記を見ていただければわかるとおり、なんと、チーム総得点9点のうち、6ゴール1アシストと、7ゴールに絡む大活躍でした。


久保君は、ベルギーの大会の前にバルセロナで行っていた練習試合では、25分ハーフ3試合で11ゴールをあげていたので、もちろん期待してはいたのですが、ヨーロッパの強豪クラブの下部組織ということもあって、どれほどやれるか心配していたのですが、圧巻の一言でした。

とくに目を見張るのは決定力で、チャンスが2回あれば、1回はゴールネットを揺らすという、どこかの代表チームも見習ってほしいぐらいの決定力で、一番素晴らしいのは、この年ですでに自分のゴールの形というのを持っているということです。