大分・・・

2009.11.18

大分が債務超過に陥り、Jリーグへから6億円の融資を受けるとのニュースが流れました。

当然一時的には延命ということにはなるのですが、ちょっと気になったので大分の経営状況を調べてみたら・・・

融資したぐらいではどうにもならないような気がします。

大分の現状は、累積損失約11億円、債務超過約5億6千万円来年1月末時点の借入金は約12億円になるとのこと。

2008年度の大分の売上高は、約22億円、純利益200万でしたから、今回の借入により、借入金額は、18億円、売上に対する借入の割合が81%になります。(通常の企業だと売上高の3割程度の借入が正常と言われます)

現在大分はJ1ですから、売上高はそれなりにあるのですが、来期からはJ2ですので、おそらく売上高は、よくて15億~16億程度でしょうから、仮に来期の大分がスーパーな活躍をし、営業利益10%を叩き出した上で、1.5億~1.6億程度を返済した場合でやっとこ、キャッシュフローは減らさずに済むといった状況です。

年1.5億返済したとし、仮に年利2%だったとしても、返済期間は、158 ヶ月かかります。(13年強)しかも18億の借入だと年利2%でも、3600万の利息ですからね・・・。

まあ、13年強、毎年1.5億程度返していくのは不可能でしょうから、遅かれ早かれ大分は破綻すると思われます。

ただ、Jリーグ的に見て問題なのは、大分が例外ではないということでしょう。

Jリーグの経営状況を見れば、大分予備軍として考えられるのが札幌、鳥栖、湘南、横浜FCなどですかね。。その他、京都、広島なども親会社からの補てんがなければ相当厳しいと思います。

おそらく、外から見るよりも、業界で働いている人の方が、実際問題として、危機感があるのではないかなあと思います。

正直、傍から見るよりも、Jリーグ全体、さらには日本サッカー全体が相当な危機的状況であることは間違いないと思います。

もちろんサッカー業界だけでなく、日本経済全体同じような状況ですから、サッカー界だけが悲観する必要もないのですが、今のうちから先を見据えておくことが必要かなと思います。
(特にスカパーが降りるであろう2012年以降。)