経営ノウハウの話・社員が主体的に動きだす仕掛け

2017.9.10

昨日、普段はほとんど話題にしない経営ノウハウについての話を書いたら意外と反響があったんで、もう少し詳しく書いてみたいと思います。

前回のブログで、2億の会社を10億にするには社長が現場を離れ、権限を部下へ委譲し、任せること。と書きました。権限を部下へ委譲するということは、責任を持たせるということです。 ここでいう責任を持たせるとは弊社でいうと数字に責任を持つということです。やり方は問わないが最後にでてくる数字に責任を持たせるんです。ただ、この数字は会社と部門責任者が数字の上でも気持ちの上でも合意していることが大切です。社長と数字の面では合意していても、その数字が本人が納得した数字なのか、強引に納得させられた数字なのかによって大きく変わってきます。

 

例えば、ある部門の年間売上を1億にしたいと社長が考え、「今期1億な!」といっても、実際に実務を行う社員たちが納得していなければ、うまくいきません。ここが社長の腕の見せ所であり、社員が出してくる数字と社長が現実的に達成できるだろうと考える数字をすり合わせる必要があります。弊社では年1回2泊3日で社員研修と称して、この数字のすり合わせを行います。部門スタッフみんなで数字を出してもらい、社長が考える数字と乖離があれば、そのギャップを埋めるアイデアを出していきます。ここでフューチャーマッピングという手法を使ったりするのですが、この手法を使うことでどんどんアイデアがでてきて、最終的にここまではいけるぞというお互いに納得する数字が決まったらそれで終了。それを全部署で行います。このフューチャーマッピングという手法は秀逸なんですが、ここでは深く書きません。奥が深すぎて説明できないんで、サイトを見てください。

 

ここまで決まれば後は社員が主体的に動きだします。ただし、ここからはあまり細かく管理せず、プロジェクトを開始する際とプライシングを行う際にチェックをします。それ以外は社員が進ませる案件に対して相談がある場合は相談を受けたり、たまにどうなってる?と聞いてみたりしますが、特に注意するのはスケジュールの部分で、それ以外は基本首を突っ込まないスタンスでいきます。

 

 

とはいえ、そんなに簡単に売り上げなんてあがらないでしょうと思われると思います。実際確かにそんなに簡単ではないため、工夫が必要です。僕がやっている工夫を紹介します。

1.主体的な人を採用する。(答えになってないが・・・。笑)

2.外国人を採用する。(他の国で育った人は見てきたものが完全に違うので全く違う発想から物事がうまれてきます)

3.脳が活性化する取り組みを行う。

 

3の部分ですが、例えば弊社は出社は12時までという決まりがありますが、12時までに出社し、8時間働けばいつでも帰ってよかったり、昼食時間は自由。何分休んでいようと取り立てて管理はしていません。他には、基本的に本人が希望する仕事をさせてあげるとか、服装は完全に自由とか、スタッフがリラックスして仕事に取り組める環境を作ろうとは考えています。また、メインは社員研修時になりますが、ストーリーを利用して、潜在意識を顕在意識下で使うような、脳に働きかけるセミナーを業務に取り入れています。

 

その他、スタッフが責任を持つようになっていく仕掛けもあるんでそれはまた次回。