FCバルセロナキャンプはどう進化してきたか。

2017.7.17

今年もFCバルセロナキャンプがはじまりました。

今年は、長野、滋賀、広島、千葉、静岡、東京、富山、岩手、名古屋、大阪、横浜と全国11会場で行います。バルサコーチはなんと12名、6人ずつにわかれ、全国をまわります。

早くも、選手のバナーがRAKUTENのユニフォームにかわっています!

2007年からはじまり、今年で10年目のバルサキャンプ(2012年は開催なし)ですが、2008年以降に生まれた子たちにとっては、生まれたときにはもう世の中にはバルサキャンプが開催されていたということになります。時間がたつのは本当に早い。。

初年度は僕が一人社員で、あとは全部外部スタッフという感じで、本当に手探りで運営していました。今でこそ、キャンプのロゴや修了証などはバルサから全部マニュアルが送られてくるのですが、当時は、バルサ側から「そっちで考えてくれ」と。。というのも当時全世界でバルサキャンプを開催していたのは、現地の新聞社主催のバルサキャンプのみで、それも運営会社が勝手に考えてバルサの承認を得るスタイルで、そもそもバルサ側には全世界統一でなどという発想がありませんでした。

トレーニングについても、2007年~2010年ぐらいまでは、バルサコーチ1人あたり何人まで1グループの選手を抱えていいかといった決まりもなく、バルサコーチが4人のみの時代は1コーチが18人見ることもありました。現在は6名のバルサコーチが最大1グループ14名でグループをコントロールすることが決まりとなっています。

トレーニング内容は当時の日本のサッカー界にとってはものすごく斬新なトレーニングで、コントロールオリエンタードなどという単語はバルサキャンプから広がっていったといっても過言ではありません。また、ボールを受けるときの体の向きをどうするかといったことも当時の日本の指導でははほぼいわれていませんでした。そこから10年がたち、日本でもコントロールオリエンタードや体の向きを作ることは当たり前となってきましたが、日本が進化している間にバルセロナは遥か彼方まで進化してしまっています。このタイムラグを埋めるのはなかなか難しい。。

現在ではボールポゼッションしながらも、完全にトランジションのスピードを追及するトレーニングが主体で、さらにピッチをゾーンに区切り、そのゾーンごとに違うことを求めるトレーニングが主流となっています。この10年のトレーニングの流れを追えてきただけでも僕としてはバルサキャンプをやってきた意味はあるなあと思っています。

今年もまたアップデートされたトレーニングを見られることを楽しみにしていてください。

バルセロナキャンプの申込は各クール開始1週間前まで可能です!
まだまだお申込みを受け付けています。
http://juniorcamp.pl.shopserve.jp/